「楽しいから行動する」ことを大切にしよう

やまびこには、「学校の授業中に先生のお話しを聞かずに勝手なことばかりしている」ことを指摘されて、児童精神科受診を勧められてお出でになるお子さんがいます。授業に集中できないから他の子どもたちに迷惑になる、発達障害なのではないかと疑われて受診を勧められたと。
学校で、授業中は先生に注目して授業に参加できることが望ましいと思われるのももっともでしょう。目の前の楽しいことを我慢して、勉強取り組むことが望ましいとも思われるでしょう。そして、それができない子どもは発達障害なのではないかと思われがちなことも理解はできます。
子どもが勉強や学校の授業に集中できない理由はさまざまで、どの子どもにも共通した解決策がある訳でもありません。これからお伝えすることも、誰にでも通用する万能策ではありませんが、それでも、私たちが子どもたちに向き合うときにいつも心に留めておきたいことです。最近、厳しすぎるスポーツ指導、スポハラとも言われるできごとに出会うことも増えていますが、子どもたちの教育や指導全般に渡って、私たち大人が注意したいことがあります。それは、「楽しいから行動する」ことを大切にすることです。
もちろん、学校での生活に適応して、他の子どもに迷惑をかけないために我慢しなければならないことがあり、何をしても良いというわけではありません。それでも、子ども一人ひとりが楽しさを追求することを見守っていくことは、子どもの成長に大切なことです。やまびこでは、「楽しいから行動する」を大切に、子どもたちを見守っていきたいと思います。