子どもが嘘をついたらどうしますか

嘘をつくって良くないことですよね。
「嘘つきは泥棒の始まり」などとも言いますね。
あなたは、ご自分のお子さんが嘘をついた時、学校の先生からあなたのお子さんが嘘をついたと言われた時にどう感じますか❓お子さんにどう接しますか❓
将来、悪いことをする大人になってしまうのではないかとひどく落胆する❓嘘をついたことを厳しく叱る❓

子どもの嘘にはとても大切なメッセージが込められています。嘘は、普段の家族のコミュニケーションから分からないような、お子さんからのメッセージの宝庫です。私はいつも、嘘に込められたそのメッセージを読み解こうと子どもの話しに耳を傾けます。

なぜ嘘をつくのか❓
最初の答えは簡単です。ホントのことを言えないからです。では、なぜホントのことを言えないのか❓ここからが大切。子どもに語ってもらうところです。

登場人物は小学校一年生のひろしくんです。
ひろしくんは、ある日の休み時間にたろうくんとケンカになってしまいました。言い争いの果てに、ひろしくんはたろうくんを叩いてしまいました。ひろしくんがたろうくんを叩いているところを見た担任の先生は、ひろしくんを叱ります。

そのことを先生から報告を受けた両親は、その晩、ひろしくんに「何でそんなことしたのか❗️そんなことしちゃダメじゃない‼️」ひろしくんは、たろうくんを叩いたことを頑なに否定し続けます。「ぼくは何にもしていない❗️悪いのはたろうくんだ‼️」両親は、「嘘つきは泥棒の始まり❗️」と、ひろしくんに詰め寄ります。ひろしくんは口をつぐんでしまい、両親は怒り心頭。

さて、ひろしくんに彼にとっての真実を語ってもらうとどうなるでしょうか。お一人おひとりが想像してみてください。「事実」がどうなのかとともにひろしくんにとっての「真実」はどうなのかということが大切です。お子さんの年齢によってウソの内容の傾向は変わってきます。それでも、何歳のお子さんであっても、小学校1年生のひろしくんが教えてくれたように、ウソの裏側には、その子にとっての真実が隠されています。私はいつも、お子さんにとっての真実に寄り添えるよう心を配りたいと思っています。

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