11月になりました
お子さんが発達障害なのかも知れない。お子さんが発達障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)あるいは自閉症かも知れないので医療機関へ行ってみてくださいと学校から言われた。こんなとき、親として、あなたはどう感じるでしょうか。お子さんに、どう向き合うでしょうか。子どもの発達障害と親の気持ちや姿勢が関係あるのか?発達障害だとしたら、親がどうであれ、子どもが治療して治せば良いのではないか。そんなふうにお考えでしょうか。
注意欠陥多動性障害(ADHD)あるいは自閉症などの発達障害の症状や障害は、お子さんの日常生活の様々な面でみえてきます。特に、注意を要するのは、他のお子さんとのトラブルを通じてみえてくるものです。一つひとつのエピソードを正しく理解することです。
二つの大切なことがあります。一つめは、そのトラブルは何故起こったのか。何が起こったのか。そして、お子さんは、どんな体験をしたのか。二つめは、親としてのあなたが、そのトラブルをどう理解して体験しているか。
いろいろな出来事の細部に関わるお話しを始めると長くなるのですが、ここでは、入り口のお話しだけ差し上げます。
学校で起こった出来事について、お子さんの体験と学校からの報告とが噛み合わないことがあります。このような時に、私は、お子さんが嘘をつくこともあるかも知れないということも含めてお子さんを信じる気持ちからお話しを聞くことが大切です。そして、親御さんにも、お子さんと体験を共有してもらいたいと思っています。このプロセスを丁寧に辿っていくことで、その後の展望がみえてくると考えています。お子さんが発達障害かも知れないとお思いのときは、専門家にお話しを聞いてみると良いと思います。